2022.10.9
ジビエ(鹿肉)料理は猟師がプロデュース!BBQが子どもや女性にも人気
目次
狩猟(ジビエ)料理を猟師がプロデュース!
「狩猟料理」や「ジビエ」という言葉を耳にする機会が増えたという人も多いのではないでしょうか?そもそも「ジビエ」とは、狩猟で捕獲した野生鳥獣の肉や料理を意味するランス語が語源。日本でも、鹿や猪、熊、兎、鴨などが「ジビエ」として食されています。
豊かな山野で育ったジビエは、脂身が少なく、栄養価が高い食材。高たんぱく低カロリーの食材として、健康志向の女性を中心に注目を集めています。
ニュースでもよく報じられているように、最近では野生鳥獣による農作物への被害が全国的に深刻化。「ゲストハウス繫盛校」がある兵庫県宍粟(しそう)市の繁盛(はんせ)地区でも、獣害駆除のためシカやイノシシの捕獲量が増加しています。
森林王国といわれる宍粟市は、地名に「宍」=「猪」という漢字があてられているように、昔から野生動物が多く生息し、狩猟が盛んな地域。ベテランの猟師さんもたくさんいらっしゃいます。
そんなジビエは里山の大切な資源であり、狩猟は地元の大切な産業。「ゲストハウス繫盛校」では、このジビエをより美味しく活用し、地域の産業を守り続けたいという思いから、現役猟師・米田さんがプロデュースするレストランを併設しました.
猪・鹿など美味しいジビエ(鹿肉)が味わえる廃校レストラン
猪や鹿など繁盛地区のジビエ料理が楽しめるレストランは、廃校となった小学校の配膳室だった場所。天井や床はDIYでリノベーションし、学習机や椅子は市内の小学校で不要になったものをアレンジして再活用しています。
黒板や引き戸など教室の面影を残しつつ、おしゃれなソファやテーブルも加えて大人のレストランに仕上げました。夜は、ひょうたんランプの温かい光に包まれて、バーのような雰囲気です。
外観とのギャップに驚かれる方もいらっしゃいます(笑)
究極の猟師飯「ジビエバーベキュー」七輪焼き
レストランでは、猟師さんが狩猟現場での‶まかない″として食べている‶猟師飯″が味わえます。名物は「ジビエバーベキュー」。新鮮な鹿肉を七輪でシンプルに焼いて味わうBBQは、ジビエを知り尽くした猟師さんがおすすめする究極の‶猟師飯″です。
フレンチのイメージが強いジビエですが、ゲストハウス繫盛校では‶和ジビエ″で提供しています。バーベキューの調味料は、醤油、藻塩、オリーブオイルの3種類。米田さんが全国各地を旅する中で見つけた、選りすぐりの調味料でご堪能いただけます。
鹿肉は脂身が少なく、あっさり。胃もたれも少なく、牛肉の焼き肉は量が食べられないという人も、あっという間に完食されています。ジビエ料理を提供している宿を探して、ご来店されるお客様も多くいらっしゃるんですよ。
晴れた日は、野外の芝生スペースのご利用も可能です。学校の敷地内でBBQができる非日常感に、お子様も大喜び。仲良しファミリーや親戚で貸し切って、夜中までバーベキューも楽しいですよ。
ジビエバーベキューは、宿泊者限定。子ども2,000円~、大人3,500円でお楽しみいただけます。
子どもに大人気「ジビエハンバーグ」
ジビエ(鹿肉)を使った‶猟師飯″は、バーベキュー以外にも。特に「ジビエハンバーグ」は、子どもに大人気です。鹿のモモ肉を使ったオリジナルミンチは、ごろっとした肉感で、食べ応えも抜群!ジビエが初めてというお子様にもパクパクと食べていただいています。
このほか、秋冬限定の鍋料理や、親鶏(ひね鶏)を使ったメニューも開発中です。
お米も味噌も自分たちで手作り!オリジナルの日本酒も
ジビエのほかにも、ここでしか味わえないグルメがたくさんあります。「ゲストハウス繁盛校」では、農作物の生産から製造・加工・販売までを自分たちで行う「六次産業化」に取り組んでいます。
レストランで提供しているお米は、自分たちの田んぼで農薬を使わずに育てた「繁盛米」。味噌も畑でとれた大豆で作った自家製なんです。
ジビエ料理と一緒に、ぜひ味わっていただきたいのは、「繁盛米」を使って地元の酒蔵・三陽盃酒造さんで作ったオリジナルの日本酒です。酒米ではなく、食用米のコシヒカリを使用。「フルーティーで飲みやすい」「ジビエに合う」と、日本酒初心者の方や女性に人気なんですよ。
温度や開封してからの時間によっても味が変化するのが、この日本酒の特徴。ひっそりとブームになっている食用米を使った日本酒を味わってみてはいかがでしょうか。300mlの小瓶からお土産としてもご購入いただけますよ。
日本酒のほかにも、オリジナルの「そば焼酎」や「獺祭(だっさい)」、米田さんイチオシの「トマトサワー」などこだわりの詰まったお酒がたくさん。ALL500円でお楽しみいただけます。
繁盛地区の名産品・桑茶を使ったカクテルも裏メニューとして登場します。気になる方は、料理長にオーダーしてみてくださいね。
子どもたちが遊んでいる間に、お父さま、お母さまは晩酌を楽しむ。そんな楽しみ方ができるのも、開放的な廃校ステイならでは。タイミングが合えば、料理長・米田さんの狩猟の秘話が聞けたり、地区のお話が聞けたり、お酒を飲みながら地元トークも。子どもも大人も、自由にのびのびと過ごせるとご好評をいただいています。
‶本当にいいもの″だけを集めた食材へのこだわり
レストランの食材は、地元の蔵元や豆腐屋さんから仕入れたものや、繁盛地区の野菜など、地元食材を中心に‶本当に良いもの″を厳選。「食材の良さを話せないと提供する意味がない」と、食材もお酒も調味料も、料理長の米田さんが旅をしながら実際に舌で確かめて「おいしい!」「おすすめしたい」と思ったものばかりです。
米田さんが旅のエピソードとともに語ってくれる食材へのこだわりを聞くと、より美味しく感じてしまうのが不思議なんですよね。
レストラン営業日は地元バンドのミニライブを開催
レストランの営業日には、地元バンドによる生演奏も。心地よいアコースティックギターのメロディと歌声をBGMに、思い出に残る夜をお過ごしくださいね。大自然の中で一緒に、思いっきり歌ってもOK。マイ楽器での演奏も大歓迎です。
ゲストハウス繁盛校のレストランは、お客さんや地域の住民さん、猟師さん、バンドマンも…子どもから大人まで、ごちゃまぜになって楽しんでいただけるアットホームな雰囲気です。「泊まるだけでなく、いい情報が得られること」がゲストハウスの醍醐味だと、私たちは思っています。廃校宿泊と共に、宍粟のジビエと繁盛地区の魅力を存分にお楽しみくださいね。
この記事をシェアする
こちらの記事も読まれています