2022.10.14
田植え、稲刈り、狩猟体験!廃校ゲストハウスで自然体験を楽しもう!
目次
宍粟の四季を自然体験で満喫しよう
廃校を活用した宿泊施設「ゲストハウス繫盛校」では、自然体験ができる四季のイベントを開催しています。
当館がある兵庫県宍粟(しそう)市の繁盛(はんせ)地区は、森林や河川に囲まれた自然豊かなエリア。しかし一方で、高齢化と人口減少が進む地域でもあるんです。
当館を運営する「More繫盛」は、「自分たちの地域を守りたい」と立ち上がった自治会有志で結成したNPO法人です。
私たちのスローガンは、「おもしろき繁盛をもっとおもしろく」。「何もないからこそ、面白いことができるじゃないか!」という精神で、‶廃校ゲストハウス″の運営や農作物の特産品化、6次産業化、祭など地域イベントを通じた地元住民と移住者の交流促進など、地元にある資源を生かして地域創生に取り組んでいます。
自然体験イベントも、地域の資源である雄大な自然を生かした取り組みのひとつ。「季節と共に移ろいゆく繁盛地区の自然の中で、イベントを楽しみながらこの地域を好きになってもらいたい」という思いから、1年を通じてさまざまな自然体験イベントを開催しています。
昔ながらの田植えや稲刈り、天然の鮎のつかみ取り、鹿の狩猟ツアーなど、都会ではできないような自然体験を通じて、繁盛地区の自然の魅力や人の温かさを知っていただければと思っています。
田植えや稲刈りを体験!農薬を使用しない昔ながらの米作り
四季のイベントの中でも、特に人気の稲作体験。春には田植え、秋には稲刈りにチャレンジします。
今では機械や農薬を使った稲作がメジャーですが、「実際の農業の苦労も体験してほしい」という思いから、ここでは手植え・手刈りで、農薬を使わない昔ながらの米作りをご体験いただけます。
機械での田植えでは4条(4列)を一気に植えることができますが、手植えの場合はみんなで1列に並んで、田んぼの端から端まで一斉に、苗を1条(1列)ずつ植えていきます。苗箱から苗を取っては植え、取っては植えの繰り返し。中腰での作業が続きます。昔の人の苦労が身に染みて分かります。
たまには素足になって、田んぼの泥の中を歩くのも気持ちよいものですよ(^^)/
稲刈りでは、子どもたちも鎌を使って、一生懸命、稲を刈っていきます。5畝(約0.05ヘクタール)の稲を刈るためには、コンバインでは約30分のところ、手刈りの場合は30人で約2時間。
機械(コンバイン)での稲刈りは、一度に6列ほどの稲を刈ることができますが、手刈りの場合は、田植えと同様に1列、1列、刈り取っていくため非常に人手と時間がかかるんです。
体験はここまでですが、この後も乾燥や脱穀などの作業が続き、お米にするまでには、まだまだ多くの手間と時間が必要です。
晴れた日は、稲を天日干して乾燥させる、昔ながらの稲架(はさ)掛けも体験。刈り取った稲をみんなで束ねて、稲架(はさ)に掛けていきます。
小さな子どもたちも、汗をぬぐいながら夢中で作業を楽しんでいますよ。
体験には、幼稚園や小学校の子連れファミリーを中心に、阪神地域をはじめ兵庫県内外の方が参加してくださっています。地域の人や移住者も、ごちゃまぜになって稲作を体験。地域内外の人で交流が生まれています。
初めての方やお一人でのご参加もウェルカムです。自由で開放的な雰囲気なので、すぐに溶け込んでいただけると思いますよ。
体験中は、地域の先輩たちが鎌の使い方や稲の束ね方など農業の知恵を教えてくれます。プロの技に、子どもたちも興味津々です。イベントのアットホームな雰囲気や繁盛地域を好きになって、毎年参加してくださるご家族もいらっしゃるんですよ。
こうして収穫したお米は、「繁盛米」としてブランド化し、館内で販売しています。
「繁盛米」は、館内のレストランでも提供。作業を終えた後は、参加者そろって「繁盛米」をいただきます。農作業の後のご飯は、いつもより何だか美味しく感じるんですよね。農業の大変さを知ると、お米一粒一粒が貴重なものだと実感します
繁盛地区では、米農家の後継者不足も深刻化。移住や週末農業を考えている人、お試し農業をしたい方のご参加も大歓迎です。移住者も参加しているので、体験の中で生の声も聞けますよ。
体験は、稲穂を干すところまでですが、ご希望される方は、その後のお手伝いにもご参加いただけます。就農先のご紹介もできますので、移住・収納の窓口としてもご利用くださいね。
初夏は地域の特産「桑茶摘み」へ!
「More繫盛」の事業の中には、農作物の生産から、製造・加工・販売までを行う「6次産業化」への取り組みも。お米だけでなく、地域の特産品・桑茶の生産から販売までも手掛けています。
5月末から6月初旬は、桑茶の原料となる桑の葉の摘み取りシーズン。体験では、この桑茶摘みをご体験いただけます。摘み取った桑の葉は、収穫したての新鮮な状態でプロが薪火で蒸し、洗濯板でもんで、くるくると巻くように手作業で製茶します。
乾燥した茶葉をパック詰めして、売店で販売。レストランのお茶としても提供されているんです。
More繁盛の桑茶は、農薬を使わずに栽培しています。桑茶は、血糖値の上昇をケアしてくれたり、食物繊維が腸内環境を整えてくれたり、さまざまな効果が期待される健康茶。二日酔いに良いとも言われています。すっきりとしていて、飲みやすいんですよ。
かつては盛んだった桑茶作りも、現在では、後継者不足で桑茶畑が減少。次の世代を見据えて、人材を募集しています。
春は「たけのこ掘り 」にチャレンジ!
稲作や桑茶摘みのほかにも、四季を通してさまざまな自然体験をお楽しみいただけます。
4月下旬~5月初旬のGW期間に「ゲストハウス繫盛校」に宿泊すると、運がよければ「たけのこ掘り」を体験できます。天候やタケノコの成長具合にもよるため、開催日は不定。開催日には、宿泊者の方にお声がけして、個別に対応しています。
スーパーに並ぶ水煮パックの状態が普通だと思っている子どもたちも多く、皮のついた茶色いタケノコにびっくり。たけのこを見つけて、掘り起こす、食べ物を獲得するまでの大変さを楽しみながら学べます。
夏休みは揖保川で川遊び&さかな(あゆ)のつかみ取り!流しそうめんも
当館のすぐ裏には、揖保川が流れています。夏には、自由に川遊びを楽しむことができます。
「ゲストハウス繫盛校」の貸し切り利用の方限定で、さかな(あゆ)のつかみ取りも開催しています。天候の良い日は、揖保川へ入って鮎をつかみ取り。浅瀬なので、小さいお子様もご参加いただけます。
とった鮎は、その場で塩焼きに。熱々の塩焼きをハフハフとしながら、「美味しい!」と子どもたち。普段はなかなかできない、さかな(あゆ)のつかみ取り体験に、子どもたちもとっても喜んでいました。
さらに、団体でご予約いただいた方には、オプションで「流しそうめん」もお楽しみいただけます。繁盛地区は、ブランドそうめん「揖保乃糸」の一大生産地。そんな「揖保乃糸」を勢いよく流していきます。
子どもも大人もお箸をスタンバイして、みんなでワイワイ。先日ご利用いただいた少年サッカーチームの皆さんも、楽しそうに盛り上がっていらっしゃいましたよ。
大自然の中で、さかな(あゆ)のつかみ取りや流しそうめんをする体験は、子どもたちにとって忘れられない夏休みの思い出になりそうですね。
冬は雪山でハンターと一緒に狩猟体験
2022年の冬は、ベテラン猟師と行く「狩猟体験ツアー」も計画中。「ゲストハウス繫盛校」のレストランの名物でもある「ジビエ(鹿肉)」の狩猟に同行いただく予定です。
今後のイベント開催スケジュールや予約など、詳細はこちらのページをご覧くださいね。
この記事をシェアする
こちらの記事も読まれています